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Google AI Studioに「Gemini 3 Pro」統合!5つの新機能で自社専用AIを作る方法

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AI編集部

ラクタノ AI編集部

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1. はじめに:AI開発のハードルが劇的に下がる

「自社の業務にAIを取り入れたいけれど、チャットボットだけでは物足りない」「独自のデータを扱わせたいが、開発コストがかけられない」

多くの中小企業が抱えるこのような悩みを解決する、画期的なアップデートがGoogleから発表されました。

GoogleのAI開発プラットフォームGoogle AI Studioに、最新のフラッグシップモデルGemini 3 Proが統合され、さらに「5つの強力なツール」プロンプト入力欄から直接使えるようになったのです。

これまで、AIに最新のWeb情報を検索させたり、正確な計算をさせたりするには、プログラミングによる複雑な設定が必要でした。しかし今回のアップデートにより、マウス操作と日本語の指示だけで、これらを組み合わせた「自社専用のAIエージェント(自律的に動くAI)」を作れるようになりました。

本記事では、この新機能が中小企業にとってなぜ革命的なのか、そして明日からどう業務に活かせるのかを、専門用語を噛み砕いて解説します。

2. 概要:Google AI Studioと「Gemini 3 Pro」の進化

Google AI Studioとは?

Google AI Studioは、Googleの最新AIモデルをブラウザ上で手軽に試したり、自社アプリ向けのプロトタイプ(試作品)を作ったりできるツールです。Webブラウザさえあれば誰でもアクセスでき、特別なソフトのインストールは不要です。

今回のアップデートの目玉

最大のポイントは、2025年11月に発表された最新モデルGemini 3 Pro」が利用可能になったこと、そして以下の5つの機能が「ツール」として統合されたことです。

1Google検索(Grounding
2コード実行(Code Execution
5関数呼び出し(Function Calling

これらは従来、開発者がコードを書いて実装していた機能ですが、今後は画面上のボタン操作だけでAIに「道具」として持たせることができます。

3. 具体的な使い方:5つのツールで何ができる?

ここでは、統合された5つのツールについて、具体的な操作イメージと機能詳細を解説します。Google AI Studioにログインし、モデルとしてGemini 3 Pro」を選択した状態で利用します。

① Google検索連携(Grounding)

AIが回答を生成する際、リアルタイムでGoogle検索を行い、その情報を反映させる機能です。

  • 何ができる?: AIの弱点である「情報の古さ」や「嘘(ハルシネーション)」を防ぎます。回答には情報のソース(出典)も表示されます。
  • 操作方法: ツール設定で「Google Search」をオンにするだけです。「最新のAI業界のニュースをまとめて」と頼めば、今朝のニュースまで含めて回答してくれます。

② コード実行(Code Execution)

AIが自分でプログラミングコード(Python)を書き、その場で実行して結果を出す機能です。

  • 何ができる?: 従来のAIが苦手だった「正確な計算」や「データの分析」が可能になります。言葉で計算させるのではなく、電卓プログラムを作って計算させるイメージです。
  • 操作方法: ツール設定で「Code Execution」をオンにします。「この売上データを月別に集計してグラフにして」と頼むと、計算ミスなく処理を実行します。

③ 構造化出力(JSONモード)

AIの回答を、人間が読む文章ではなく、システムが読み取れる決まった形式(JSON形式など)で出力させる機能です。

  • 何ができる?: 生成されたデータを、そのままExcelや自社の顧客管理システムに取り込めるようになります。
  • 操作方法: 出力形式を指定するオプションで設定します。「以下のメール文面から、顧客名・要望・緊急度を抽出してJSONで出力して」と指示すれば、データ入力作業が自動化できます。

④ URLコンテキスト取得

WebサイトのURLを指定するだけで、そのページの中身をAIに読み込ませる機能です。

  • 何ができる?: 自社の製品ページや、競合他社のニュースリリースなどをコピー&ペーストの手間なくAIに理解させることができます。
  • 操作方法: プロンプト入力欄にある「+」ボタンなどからURLを追加します。「このURLの記事を要約して」といった使い方が可能です。

⑤ 関数呼び出し(Function Calling)

あらかじめ登録しておいた自社のシステムや外部ツールの機能を、AIが必要に応じて呼び出す機能です。

  • 何ができる?: 例えば「在庫確認」という機能を持たせておけば、AIが会話の中で「在庫を確認しますね」と判断し、在庫システムから実際の数字を取ってくることができます。
  • 操作方法: 少し高度になりますが、AIに使わせたい機能(関数)の定義を登録することで利用できます。

4. 中小企業での活用シーン

これらの機能を組み合わせることで、中小企業の現場では以下のような業務改革が可能になります。

シーン1:営業部門での「競合調査エージェント」

  • 使用ツール: Google検索 + URLコンテキスト取得
  • 活用法: 競合他社のWebサイトURLと、「最新の価格改定情報をGoogle検索で調べて」という指示を組み合わせます。これにより、常に最新の市場動向を反映した比較表を数分で作成できます。

シーン2:経理・総務での「ミスゼロ計算アシスタント」

  • 使用ツール: コード実行
  • 活用法: 複雑な利息計算や、給与計算のダブルチェックに利用します。「このCSVデータの残業時間を集計し、規定の計算式で手当を算出して」と指示すれば、AIがプログラムを実行して計算するため、計算ミスのリスクが激減します。

シーン3:カスタマーサポートの「自動受付・分類システム」

  • 使用ツール: 構造化出力
  • 活用法: 問い合わせフォームからの入力をAIに読ませ、「クレーム」「見積依頼」「その他」に自動分類し、担当者へ通知するデータを生成させます。人間が内容を読んで振り分ける時間を削減できます。

5. 料金・プラン

Google AI Studioは、中小企業でも導入しやすい料金体系になっています。

無料枠(Free Tier)

  • 概要: 1日の利用回数に制限はありますが、Gemini 3 Proを含む最新モデルを無料で利用可能です。
  • 特徴: クレジットカード登録なしで、すぐに試作開発(プロトタイピング)を始められます。

従量課金(Pay-as-you-go)

  • 概要: 無料枠を超えて利用する場合や、後述するデータ保護が必要な場合に利用します。
  • 価格感: Gemini 1.5 Proの例では、100万トークン(文庫本数冊分)あたり入力約1.25ドル程度と、非常に安価に設定されています。

6. 注意点・制限事項

業務で本格利用する前に、必ず押さえておくべきポイントがあります。

① データプライバシー(最重要)

無料枠を利用する場合、入力したデータやプロンプトはGoogleのAIモデルの学習に利用される可能性があります。

顧客の個人情報や、社外秘の技術情報などを扱う場合は、必ず「従量課金プラン(有料設定)」に切り替えるか、企業向けプラットフォームであるVertex AIを利用してください。有料設定にすることで、データは学習に利用されず保護されます。

② 検索機能(Grounding)の有料化

Google検索連携機能は非常に便利ですが、2026年1月5日より、有料版での利用に対して課金が開始される予定です。コスト試算をする際は、将来的なランニングコストとして考慮しておく必要があります。

7. まとめ

Google AI StudioとGemini 3 Proの統合は、中小企業にとって「AI開発の民主化」を意味します。

  • 専門知識不要: 検索や計算機能を「ツール」として選ぶだけ。
  • 即戦力: 構造化出力やコード実行で、実務に使える精度を実現。
  • 低コスト: 無料枠でリスクなく検証が可能。

まずはGoogleアカウントでGoogle AI Studioにアクセスし、無料枠の中で「自社の業務マニュアルを読み込ませて質問に答えさせる」といった簡単なエージェント作成から始めてみてはいかがでしょうか。その小さな一歩が、社内の業務効率を劇的に変えるきっかけになるはずです。

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