ラクタノ AI編集部
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「話題の生成AIを業務に使いたいけれど、法人契約はハードルが高い」「まずは自分一人で試してみたい」
そんな中小企業の経営者や実務担当者に朗報です。Microsoftが提供する個人・個人事業主向けプランCopilot Pro(コパイロット プロ)」を活用すれば、いつものWordやExcelが劇的に進化します。
本記事では、月額3,200円で始められるこのツールが、中小企業の実務をどう変えるのか、具体的な機能と導入方法をわかりやすく解説します。
Copilot Proとは? 最新AIがOfficeアプリに搭載
概要
Copilot Proは、Microsoftが提供する個人向けのAIサブスクリプションサービスです。最大の特徴は、Word、Excel、PowerPointといったおなじみのOfficeアプリの中で、直接AI機能が使えるようになる点です。
これまでAIを使うためにChatGPTなどの別画面を開いていた手間がなくなり、文書作成やデータ分析の画面内でそのままAIに指示を出せるようになります。
主な特徴
- 最新AIモデルへの優先アクセス: 最新かつ高性能なAIモデルGPT-4o」やGPT-4 Turbo」を、混雑時でも優先的に利用できます。
- Officeアプリ連携: Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどでAIによる自動化機能が使えます。
- 画像生成の強化: AI画像生成ツール「Designer」での生成速度が高速化(ブースト)されます。
実務が変わる!Officeアプリでの具体的な使い方
Copilot Proを導入すると、各アプリのリボン(メニュー部分)に「Copilot」のアイコンが表示されます。ここをクリックし、チャット形式で指示を出すのが基本的な操作です。
1. Word:文書作成の時間を大幅短縮
白紙の状態から企画書やレポートを書き始める苦労から解放されます。
- 下書きの自動生成: 「新商品のプレスリリースを書いて。アピールポイントは〇〇と△△で、親しみやすいトーンで」と指示すると、数秒でたたき台を作成してくれます。
- 要約とリライト: 長い文章を選択して「要約して」と頼んだり、「もっとフォーマルな表現に書き換えて」と修正させたりできます。
2. Excel:専門知識なしでデータ分析(プレビュー版)
複雑な関数やピボットテーブルを覚えなくても、やりたいことを言葉で伝えるだけで分析が可能です。
- データの可視化: 売上データなどの表を選択し、「売上の傾向を分析して」「月ごとの推移をグラフにして」と指示すれば、AIが分析結果とグラフを即座に提案します。
- 数式の生成: 「利益率を計算する列を追加したい」と伝えれば、適切な数式が入った列を自動で追加してくれます。
3. PowerPoint:プレゼン資料を一瞬で作成
構成案を考える時間や、スライドのデザイン調整にかかる時間を削減します。
- Wordからスライド生成: すでに作成済みのWord文書を指定して、「このファイルをもとにプレゼン資料を作って」と指示すると、内容を要約してスライド一式をデザイン付きで生成します。
- スライドの追加: 「〇〇についてのスライドを1枚追加して」といった指示で、資料のブラッシュアップも簡単です。
4. Outlook:メール対応の効率化
毎日のメール処理にかかる時間を短縮し、本来の業務に集中できます。
- メールの要約: 長いやり取りが続くメールスレッドの内容を、要点だけにまとめてくれます。
- 返信文の作成: 「丁寧に断る」「来週の会議を提案する」などの意図を選ぶだけで、適切な返信文案を作成してくれます。
中小企業・個人事業主の活用シーン
Copilot Proは、特にリソースが限られている小規模な組織で威力を発揮します。
専任スタッフがいない業務の代行
例えば、広報担当がいない会社でも、Copilot Proを使えば質の高いプレスリリースやSNS投稿文を作成できます。また、デザイナーがいなくても、PowerPointで整った営業資料を作ることが可能です。
事務作業の自動化で「本業」に集中
メールの返信や議事録の整理、売上データの集計といったルーチンワークをAIに任せることで、経営者や担当者は、顧客対応や商品開発といった人間にしかできない重要な業務に時間を使えるようになります。
料金と導入条件
料金プラン
- 価格: 月額 3,200円(税込) / 1ユーザーあたり
- 契約形態: 月単位のサブスクリプション(いつでも解約可能)
重要な導入条件
Copilot Proの機能をWordやExcelなどのデスクトップアプリで利用するためには、以下の個人向けMicrosoft 365ライセンスの契約が別途必要です。
- Microsoft 365 Personal
- または Microsoft 365 Family
※法人向けライセンス(Microsoft 365 Business Standardなど)を利用している場合は、Copilot Proではなく、法人版の「Copilot for Microsoft 365」を契約する必要があります。
注意点と法人版との違い
導入前に知っておくべき制限事項があります。特に「Teams」での利用可否が大きな違いです。
1. Teams連携はできない
Copilot Proは個人向けプランのため、Web会議ツール「Microsoft Teams」でのAI機能(会議の自動文字起こしや要約など)は利用できません。Teams会議の効率化を重視する場合は、法人版を検討する必要があります。
2. データ保護のレベル
Copilot Proは一般的な消費者向けのデータ保護基準です。一方、法人版(Copilot for Microsoft 365)は「商用データ保護」が適用され、入力したデータがAIの学習に使われないことがより厳格に保証されています。機密性の高い情報を扱う場合は注意が必要です。
3. 管理機能がない
ユーザーを一括管理する機能はありません。従業員が個別に契約・管理する必要があります。
Microsoft製品以外の選択肢として、Copilot Proと並んで検討されることが多いChatGPT Plusの最新機能については、こちらの記事「ChatGPT Plus新機能「プロジェクト」&「GPT-5.1」徹底解説!中小企業の業務を自動化する最強の右腕」で詳しく解説しています。
まとめ:まずは1ライセンスから試してみよう
Copilot Proは、月額3,200円という低コストで、最新のAIアシスタントを業務に導入できる画期的なツールです。
Copilot Pro導入のポイント
- 手軽さ: 法人契約不要で、今日からすぐに使い始められる。
- 機能: Word、Excel、PowerPointでAIが使える。
- 注意: Teams連携は不可。Microsoft 365 Personal/Familyが必要。
「全社導入はハードルが高い」と迷っているなら、まずは経営者やIT担当者が1ライセンスだけ契約し、実際の業務でどれだけ効率が上がるかテストしてみることをおすすめします。その効果を実感してから、徐々に適用範囲を広げていくのが、中小企業の賢いAI活用法です。
Copilot Proの導入を機に、他のツールも組み合わせた業務全体の効率化を検討したい方は、こちらの記事「【個人事業主向け】月5,000円で「週5.5時間」の自由を作る!サービス業のためのAI活用ロードマップ」で詳しく解説しています。
情報元
- Microsoft AI公式ブログ 【公式】
- Microsoft Copilot 【公式】
- Microsoft Copilot ヘルプ 【公式】
