ラクタノ AI編集部
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導入:プログラミング知識なしで「業務自動化」が可能に
AIを使って業務を自動化したいけれど、社内にエンジニアがいない」「プログラミングコードなんて書けない」
そんな悩みを持つ中小企業の担当者に朗報です。Anthropic社が提供するAIツールClaude Code(クロード・コード)」に、待望のデスクトップ版が登場しました。
これまで、AIに複雑な仕事をさせるには専門的な命令(コード)を書く必要がありましたが、今回のアップデートで「マウス操作」と「日本語の指示」だけで、あなた専用のAIアシスタント(エージェント)を作れるようになりました。
本記事では、この革新的なツールの概要から、中小企業での具体的な活用方法までをわかりやすく解説します。
概要:Claude Code デスクトップ版とは?
Claude Code」は、世界最高峰の性能を持つAIモデルClaude 4 / 4.5」を搭載した自動化ツールです。今回リリースされたデスクトップ版(PCにインストールして使うアプリ)には、以下の画期的な機能が搭載されています。
1. 専門知識不要の「ビジュアルワークフロー」
これまで黒い画面に文字を打ち込んでいた作業が、画面上の「箱」を線でつなぐだけの操作に変わりました。「指示を出す」「条件で分岐する」といった処理を、積み木のように組み合わせるだけで業務フローを作成できます。
2. PCを直接操作する「Computer Use(コンピュータ・ユース)」
これが最大の特徴です。AIがあなたの代わりにマウスカーソルを動かし、クリックし、キーボードを入力します。API連携-integration)(システム同士の接続)ができない古い業務ソフトやWebサイトでも、人間と同じように画面を見て操作してくれます。
3. 複数の仕事を同時にこなす「並行実行」
「Git Worktree」という技術を裏側で活用し、1つのAIが裏で資料を作りながら、表で別のAIがメールの下書きをするといったマルチタスクが可能です。お互いの作業が邪魔し合うことはありません。
具体的な使い方:3ステップで自動化を開始
ここでは、一般社員向けの「Claude Desktop」アプリを使った手順を解説します。
ステップ1:アプリの導入
ステップ2:ワークフローの作成(ノーコード)
アプリ内の「Workflow Studio(ワークフロー・スタジオ)」を開き、自動化したい業務を設計します。
ステップ3:実行と修正
「実行」ボタンを押すと、AIが動き出します。もし動きが間違っていたら、チャット欄で「価格じゃなくて商品名をコピーして」と話しかけるだけで、AIが自動的に設計図を修正してくれます。
中小企業での活用シーン
Computer Use」機能により、API開発にお金をかけられない中小企業でも、以下のような自動化がすぐに実現できます。
1. 毎朝の競合価格調査(営業・マーケティング)
- これまで: 担当者が毎朝30分かけて、競合サイトを巡回しExcelに入力していた。
- AI活用: AIがブラウザを立ち上げ、指定サイトを巡回し、価格をExcelに転記してチャットで報告。担当者は出社時にレポートを見るだけ。
2. 経費精算の一次チェック(経理)
- これまで: 提出された領収書画像と申請内容を目視で突き合わせていた。
- AI活用: AIがフォルダ内の領収書を開き、日付・金額を読み取り、経費精算システムの入力内容と照合。不一致がある場合のみ人間に通知。
3. レガシーシステムへのデータ入力(総務)
- これまで: Webからの問い合わせ内容を、古い社内システムに手入力で転記していた。
- AI活用: Webフォームの通知メールをAIが検知し、社内システムを画面操作で開き、項目をコピー&ペーストで登録。
導入にあたってのコスト面が気になる方は、こちらの記事「【2026年最新】「AI推進法」が本格始動!中小企業が受ける恩恵と、今すぐやるべき3つのこと」で、中小企業向けの補助金活用や支援策について詳しく解説しています。
料金・プラン
中小企業が本格的に導入する場合、以下のプランが推奨されます。
Teamプラン(推奨)
- 料金: 1ユーザーあたり月額30ドル(約4,500円前後)※年払いで割引あり
- 条件: 5名以上での契約が必要
- 特徴: 請求書払い対応、セキュリティ管理機能あり。最新の「Claude 4.5」モデルも利用可能です。
Proプラン(個人・小規模向け)
- 料金: 月額20ドル
- 特徴: 個人事業主や、まずは1人でテストしたい場合に適しています。
※デスクトップアプリ自体は無料でダウンロードできますが、AIを動かすために上記のアカウント契約が必要です。
注意点・制限事項
便利なツールですが、運用には注意も必要です。
1. 誤操作のリスク
「Computer Use」は画面を見て操作するため、ポップアップ広告が出たり、レイアウトが変わったりすると操作を間違える可能性があります。最初は必ず人間が監視し、重要なデータの削除などはAIにさせないようにしましょう。
2. セキュリティと権限
AIにPC操作権限を渡すことになります。機密情報フォルダへのアクセス制限や、AI専用のアカウントを用意するなど、社内のセキュリティルールに則った運用が必要です。
3. PCスペック
高度な処理を行うため、古いPCでは動作が重くなることがあります(メモリ8GB以上推奨)。
PCの直接操作に伴うセキュリティリスクや具体的な対策については、こちらの記事「経産省の新AIガイドライン、中小企業は何をすべき?リスク対策と補助金活用」で、政府の指針に基づいた安全な活用ポイントを詳しく解説しています。
まとめ:まずは「定型作業」から自動化を
Claude Codeのデスクトップ版は、エンジニア不在の中小企業にとって「最強の武器」となり得ます。高額なシステム開発費をかけずに、今あるPCとソフトのままで業務自動化ができるからです。
次のアクション:
まずは「Teamプラン」を契約し、社内の「毎日発生する単純なコピペ作業」を1つだけ自動化してみてください。その小さな成功体験が、会社の生産性を大きく変える第一歩になります。
